母親はおむつ販売員

母親はおむつ販売員
「おむつをあてたからおしっこ、お漏らししていいわよ」
人気テレビ番組の新婚さんいらっしゃいの内容からこんな会話が聞こえてきそうだ。
母親は老人ホームでおむつ相談をしている。おむつは決して恥ずかしくないことを親身に相談を受けながらおむつの受け入れてもらうとおむつを作って販売している。
販売だけはない。
おむつを優しくあててあげてやさしい言葉をかけてあげる。そんなことからおむつのことでは有名な人気者である。
まずは、おむつをあてることは決してはずかしくないことから始まり、どんなおむつがあるかの相談をする。おむつをあてている人にはおむつ被れの診断を行い、さらにおむつとおむつカバーのデザインまでしている。人気商品はサイズを3種類取り揃えている。お客様との相談内容からイージーオーダーのおむつも何着作ったことだろう。
その母親のおむつの試験体と実験体になってきたのは、自分の3人の子供たちだった。しかし、子供たちも成長しておむつが外れると新たにおむつ着用のターゲットになったのは、小学校の校長先生の夫だった。
40歳の母親は、10歳年上の夫に新しいデザインのおむつカバーが出来上がると試着させるのだった。
そしておむつ被れの実験が必要になると、新しいおむつを1日中あてさせてお漏らしをさせるのだった。
成長してきた子供たちは、自分たちが経験してきたことを夫婦が行うのを目の前で微笑ましく見ている。

お洒落なお婆ちゃん:
「今度のおむつカバーはかわいいでしょ。お洒落なお婆ちゃんからのオーダーよ。ちょっと試してくれる」
おしっこお漏らしお爺さん:
「あのお爺さん、おむつ被れがひどいの。このおむつカバーは通気性を良くして作ったのよ。このおむつをあてるからおしっこをお漏らししてください。そしてしばらくそのままでいてね。被れ具合を見るから」
お尻マッカッか:
「大きいのをお漏らしてお尻がオムツ被れで真っ赤なの。早く連絡してもらうにはどうしたらいいかしら。あなた、うんちお漏らししてそのままにしていてね」
「そう、朝は通常の排便の実験、昼からお浣腸して下痢便でのおむつ被れの実験ですよ」

子供たちはまた始まったと見ているが、立派な仕事と思っている。子供たちはおむつへの抵抗感は全くないのだった。母親がおむつ販売員であることをむしろ誇りに思っている昨今である。
「私たちもいずれはお世話になるのだから」

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